2021年7月6日火曜日

7月6日 泌尿器科受診時の質疑応答

概要
1、常在菌であるカンジダ(カビ)が尿の中に増殖しているのでピンポイントでこれを殺す抗生剤を処方
2、前立腺炎の治療薬(漢方)もだしておきます。これはあまり効果がないかもしれません。
この2点の薬を服用してみてください。8月3日に尿の勢い、残尿量、尿の培養等それぞれ検査を行い効果を判定します。
それまでは導尿は続けてください。炎症が治まり膀胱の伸縮機能が活性化してくれば、排尿もしっかりできるようになるはずです。また炎症が治まれば尿路の逆流も解消されるのではないかと思います。
3、腎臓の尿の通り道が左は流れているが右が流れていないので逆流して腎臓の数値を悪くしている可能性があります。詳細は腎臓内科の先生に超音波検査の見解を聞いてください。


 泌尿器科受診に際しての質疑応答
診察前
F看護師「今日はどうされました?スピーディの受け取りでしたっけ?」
K「それもありますが、先々週膀胱炎の抗生剤を処方していただいて飲み切りましたが、全く改善しなくて、夜もほとんど1時間ごとに尿意で目が覚めます。眠れません。今外待合で待っていても4回トイレに行っています」
F看護師「わかりました、ちょっとお待ちください」
その後I看護師が出てきて
I看護師「中待合で待っててね。眠れないほど苦しいのでは困りますね。今診察する先生が他の先生に相談に行っているのでもう少しお待ちください」
10分ほどしてH医師現れる。

診察;H医師(背後にT医師) 

K「常に尿意、残尿感がある。腰が痛い(疲れた感じ)。発熱はない。ずっとこらえているので下腹部が重い感じ(明確な痛みではない)を覚えます」
H医師「腰の痛みは激痛ですか?激痛だと他の症状も考えられます」
K「いえ、疲労通のような鈍痛です」
「1日の自尿は多い時で30分から60分ごとにありますが、出る量は50cc程度です。導尿後も早ければ直後から尿意を覚える時があります。導尿直後に尿意を覚えるときはトイレに行ってもほとんど出ません。歯磨き(ほぼ毎回)、電車内などで尿意を覚えます」
H医師「水の前で尿意というのは関係ありませんが・・・ わかりました。バルーンでカテーテルを入れっぱなしにするというのはどうですか?」
K「移植手術後と3月に敗血症になった時にバルーン留置をして排尿が悪化しています。素人考えながら挿しっぱなしは良い結果を得るとは思えません」
H医師「わかりました。尿意は継続的に感じていますか」
K「尿意というか、下腹部を押しても尿意が増すようなことはありません。あくまで股間がムズムズするだけです。でも排尿すると一応一旦はスッキリします。2〜3分のことですが」  
H医師「チャリのサドルに当たる部分ですよね?では前回の抗生剤は効果なかったということですね」
K「そうです。その状況はここ2〜3日ひどくなってる感じです。前回処方していただいた抗生剤を飲んで変化したことは導尿で得られる量が減少して自尿の回数が増加したことですかね」
「腎臓の数値が悪くなっていて、腎臓内科の先生から何か2週間で変わったことはありませんか?と言われたので膀胱炎の治療のため抗生剤飲みましたと答えたんですが、あまり関連性はないと言われました」
H医師「超音波の結果を見ると尿の逆流が考えられますね、左は出てるが右が出てないんですよ。これが腎臓の数値に悪さをしているのかもしれません」
K「今日の培養検査の結果は?」
H医師「カンジダ(常在菌、カビ)がちょっと出てる、むしろそれ以外の細菌はないので、カンジダにピンポイントで効く抗生剤を出します。また前立腺の炎症による違和感かもしれないので、前立腺炎を緩和する薬(漢方)を出しておきます。多分これはあまり効かないかもしれませんが・・・今日の薬を飲んでみて全く効果がなければ電話なり連絡をください。脱水も膀胱の炎症の原因にあるのかなあ・・・水はどれくらい飲んでますか?」
K「1日15000ccです」
H医師「そうですか、ではそれは続けてください」
「次回ですが715日の外来予約(D医師が取った)はそのままにしておきますが、83日も診察枠を取っておきます。その日に残尿検査、ウロフロメトリ(流れ)、排尿量を見てみましょう。それまで薬が効果が出ていれば良いのですが。3日は私の上のTが診察すると思います」
 K「免疫抑制剤など薬を服用していることとの関連性、副作用はありますか?」
H医師「免疫抑制剤を飲んでいれば色々と感染しやすいのは確かです」
 
K「先ほども伺いましたが、腎臓の数値が悪くなってきていることとの因果関係はあるのでしょうか?腎機能が原因か、尿のトラブルが腎機能へ悪い影響を与えているのか」
H医師「膀胱の容量が小さくなって逆流していて腎臓の数値が悪くなっている可能性があります。右側の通路が逆流しているように見えます。膀胱の伸縮がもっと活発になって大きく膨らむようになれば尿の流れもスムーズになると思いますよ詳細は腎臓内科の診察の時に確認してください」

I「導尿量が減少してきているということは抗生剤の効果とは関係していますか」
H医師「自尿が増えているからです」 
I「導尿=残尿が減ってきているようです。今の見込みとして導尿はどの程度まで続ける必要がありますか?」
H医師「今回の膀胱炎が治るまでは15回続けてください。炎症が引いてくれば伸縮も活発になって排尿機能も健全になると思います。それまでは導尿は必要です」
K「処方していただいたら直ちに服用したいのですがよろしいでしょうか?一刻も早く楽になりたい」
H医師「お昼ごはんを食べて、今夜の分を飲むのはOKですよ、辛いですよね」
 


退室後、I看護師がやってきて
I看護師「どうでしたか」
K「カンジダしかいないからピンポイントの薬を処方するって言われました」
処方箋をみて
I看護師「ああバクタね、よかったですね。なんとなく原因が特定できて」
K「あまりに辛いので本当にすぐ治ると良いんですけど。飲んでも変わらなかったら電話くださいって言われました、ちょっと先にトイレ行っていいですか」
トイレから戻ってスピーディカテ受領時
I看護師「顔色が本当に良くなったね、あれ?お友達(PTADのカテ)取れたの?」
K「はい、取れましたよ。あとはおしっこ問題だけなんですよね・・・あと導尿ってどうなんでしょう。最近自尿が1時間ごとにあるせいで導尿量が減ってるんですけど、ずっと導尿続くようだと嫌だなって」
I看護師「(こそこそ声で)私がみてきた患者さんの例で言うと、カテーテルが取れたり他の原因がなくなって元気になってくると体力が回復して導尿必要なくなるって人がほとんどですよ。特にまだ若いし、今見ても顔色も良くて元気そうだから。大丈夫よ。でも膀胱炎が治るまではしっかりやってね」
と導尿の見通しを話してくれた。

この後再度小水検査を行い本日の診察終了

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