2021年6月3日木曜日

スティーブン・ソダーバーグ監督/コンテイジョン

 

2011年公開作。

今回鑑賞するまで、残念ながらタイトルもよく知らなかった。言い訳するわけではないが、2011年といえばこの国は未曾有の災害み見舞われ、国民の関心事は深くそこに限定され、SARSや豚インフルエンザなどのウイルスの脅威もかなり遠い世界の出来事に思えていたのではないか。

ちょうどぼくも仕事の内容が多いくな変換を迎えた年でもあって、映画を観るようなゆとりもなかった時期でもあった、残念ながら。

2011年、10年前である。

いまこの作品を観た人々は驚愕するであろう。なぜならそこに映し出されているのは、まさしく「現実」だからである。

あるきっかけからウィルスが蔓延していき、デマが飛び交い、疑心暗鬼に陥り、ジュード・ロウに代表されるようなマスコミ、コメンテータが大衆の恐怖を煽り、物資を求めてスーパーに行列、ワクチン接種の行列。いままさに我々が毎日目にする光景がそこにある。

ソダーバーグは非常に鋭い洞察力で人間心理を突き、人間が巻き起こす社会的不安と教相を的確に恐ろしいまでに冷徹な眼力で表現している。あまりに恐ろしいために「恐怖映画-ホラー映画」のジャンルに格付けられることもあるという。

何度も繰り返すようだが、2011年、10年前の作品である。しかしいままさに観るべき社会ドラマがここにある。


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